道義館は大阪府松原市に拠点を置く、無双直伝英信流の居合道場です。
居合道は日本刀(真剣または模擬刀)をもって稽古、試合をする武道です。
常に自分の頭の中に仮想敵を想定し、これに勝つべく日々精進と工夫を重ねるため、奥が深く、子供から大人まで男女問わず楽しめます。
当道場でも80代、90代の現役剣士が活躍しています。
何歳からでも始められますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
全日本居合道連盟傘下 近畿地区居合道連盟
範士十段 井上芳彦
居合とは
「居合」は「立合」に対する語句である。
即ち双方刀を抜き、間合いを詰めて勝負を決する剣術を立合と称し、対する「居合」は座している時、歩行している時、その居るところの状態・状況に応じて、瞬時の抜刀を以て勝ちを得る剣術を意味する。
従って当初は抜刀術と称され、敵の不意の襲撃に対し、迅速且つ正確に刀を抜付け身を守る抜刀術は武士に取って必須の業であり、剣術と共に剣道の両輪とされ修行されたものである。
居合の歴史
天文十一年(1542年)羽州楯岡在林崎(現山形県村山市大字林崎)に生まれた浅野民治丸(後の林崎甚助重信)は父の敵を打つべく林崎明神に百日の参籠をして、抜刀の神伝を授かる。十八歳にして抜刀の極意を悟り、神夢想林崎流と称し、姓も村名「林崎」と改め林崎甚助重信と名乗り仇討ちの旅に出る。
京都に於いて仇の坂上主膳を討った後、廻国修行を重ね諸国の門人を指導する。
伯耆流の祖 片山伯耆守久安、関口流の祖 関口八郎右衛門柔心、田宮流の祖 田宮兵衛業正等が知られる。それ等の直門や孫弟子によって各地に伝えられ、中でも第七代宗家 長谷川主税助英信はその術精妙に達し無雙直伝英信流と称した。
第九代宗家 林六大夫守政は、これを土佐藩に伝え、以降二百五十年近く土佐藩お留流として国外には出されず伝承されて来た。
第十九代宗家 福井春政鐵骨は、昭和二十五年四月、初めて県外の人、大阪在住の河野稔百錬に第二十代宗家として伝え、以来 第二十一代 福井虎雄聖山(岐阜)、第二十二代 池田隆聖昂(大阪)、第二十三代 福井正孝將人(岐阜・現在)の各宗家の活動により全国に広められ、今や全国一の流派に成長し居合道界を繋引している。
居合の目的
現在の居合術修行の目的は、定められた武技を通じ、正しい姿勢・呼吸法・身体の運用を身につけ、質実剛健の気を養い自己の人格の陶冶を目指す事にある。
即ち、居合道で言われる「鞘の内」の理念のもとに、相手を圧する心意気を以て争わず天地万物に和し、心身の調和統一した円満な人格を完成する事が出来るのである。